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2021.09.09舶用機器

無人運航船を陸上から支援する監視施設にジョイスティックコントローラを提供
- 日本財団の無人運航船プログラム DFFASプロジェクト -

 

 

PRESS RELEASE

2021年9月9日

無人運航船を陸上から支援する監視施設にジョイスティックコントローラを提供
―日本財団の無人運航船プログラム DFFASプロジェクト―

東京計器は、公益財団法人日本財団が実施する「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」(注)において、国内30社で構成されるDesigning the Future of Full Autonomous Ship プロジェクト(以下「DFFASプロジェクト」)に参画し、2025年までの本格的な無人運航船の実用化という目標に向けた実証実験の成功を目指しています。

このたび、DFFASプロジェクトは、無人運航船に必要な機能を網羅した包括的なシステムの一部として開発を進めている、陸上から無人運航船を支援するフリートオペレーションセンターを千葉市・幕張に竣工させました。
 
東京計器は、このフリートオペレーションセンターに多機能型ジョイスティックコントローラMJS-9000を提供しています。この装置は陸上から通信により自律運航を行うオートパイロットと接続することで、Heading control、Rudder controlモードで操船することが可能となり、当該船舶を確実に遠隔操作することに貢献しています。
東京計器は、DFFASプロジェクトにおいてオートパイロットの分野で培った自動操舵技術と、光ファイバージャイロコンパス(FOG)による高精度な姿勢・方位の計測技術により、プロジェクトが目指す無人運航船の実用化に向けて引き続き貢献してまいります。

(注) 世界に先駆けて内航船における無人運航の実証試験を成功させることで、本分野の技術開発への更なる機運を醸成し、日本の物流及び経済・社会基盤の変革を促進、当該技術開発を支援するために創設した助成制度。

フリートオペレーションセンターとは、船舶上の情報と陸上に存在する情報を収集し、船舶の運航状態を監視・分析することによって陸上からの支援を行うと共に、緊急時には該当船舶のシステムに対して遠隔操作による関与も可能な、無人運航船に求められる機能を網羅した包括的なシステムの一部を担う陸上設備です。2022年2月に予定している無人運航船実現に向けた実証実験では、当センターから無人運航船の監視および緊急時を想定した遠隔操船を実施します。

フリートオペレーションセンターは、統合表示ブロックと非常対応ブロックの2つのエリアで構成されています。総合表示ブロックは船舶上の情報や陸上に存在するさまざまな情報を収集し、それらをモニターで表示し、常駐する陸上船長と陸上機関長が運航状況を逐次確認することができます。非常対応ブロックは、非常時に陸上船長が船舶上のDFFASシステムに関与することができ、船舶の周囲を映し出した映像やレーダーなど船舶と同等の情報を入手可能で、遠隔から船舶を制御することができます。


フリートオペレーションセンターの統合表示ブロック


フリートオペレーションセンターの非常対応ブロック(遠隔操船機能)
(ジョイスティックコントローラは操作者左手部分)

非常対応ブロックに搭載された東京計器のジョイスティックコントローラ

写真提供:DFFAS CONSORTIUM 無断複製・転用はお断りします。

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□■本プレスリリースに関する問い合わせ先■□
東京計器株式会社
舶用機器システムカンパニー
〒144-8551 東京都大田区南蒲田2-16-46
TEL:03-3737-8611