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自律船の実現に向けて 特許取得にも挑戦
設計開発(船舶港湾)
R.Y. 2005年新卒入社 精密機械工学専攻 修了
実際の製品開発で得た経験を研究にフィードバック
1年目に配属された研究所では、研修を経て早い段階から具体的な研究に入りました。もともと、船舶用レーダーに関する知識はなかったので、勉強しながらソフトウェアやアルゴリズム開発に取り組み9年目。それまでの研究を生かす形で船舶港湾事業の設計開発部署へ。船舶用レーダーや電子海図情報表示装置(ECDIS)の開発に取り組みました。 設計開発部署にいた5年間は、製品の一機能に関する研究ではなく、実際の製品開発を行っていたので、苦労したことも多々ありました。例えば、担当していた船舶用レーダー、ECDISが検定機関の試験を受けた時のこと。海外の検定機関の方が来て、機器の性能をひとつずつテストしていくのですが、事前には問題がなかった内容がうまくいかなかったり、想定していなかった項目を指摘されたり。機関の方が来日している数日中に修正を迫られることもあり、時間的にも厳しい挑戦でした。 また、ブリッジシステムにおいて弊社製品と他社製品との連携で不具合が発生した時は、他社の技師の方と連携しながら他社工場で連日検証を行ったことも。現在はまた研究部門に戻っていますが、当時の経験が、今の研究にも生かされていると感じています。
船主企業での研究開発プロジェクト参加で得た知見を元に自律船の研究開発に従事
入社13年目には、大手船主企業の自律船研究開発プロジェクトに参加することに。当時(2015年頃)はロールスロイス社の無人試験運航船が話題になっており、国としても自律船の研究開発に力を入れ始めた頃でした。 このプロジェクトには東京計器を含め、さまざまなメーカーが参加。私自身は船舶港湾機器メーカーの研究者として期待された部分はもちろんありましたが、参加者全員が専門分野にとどまらず、横断的に多様な知見を出し合い、共に研究開発を行いました。専門が異なる研究者が集まったことにより、月並みな言い方にはなりますが、貴重な人脈が得られ、視点を広げることができました。同時に海事業界全体として、もっと先端技術を導入する必要があるということにも気づかされました。 プロジェクト参加を終え、東京計器に復帰した後も、自律船に関する研究開発に継続して取り組んでいます。 自律船の実現には東京計器が得意とする航海計器やセンサーの知識だけでなく、船全体のシステムや運航に関する幅広い知識が必要です。他社や大学とも連携し、新たな特許取得も目指しながら、挑戦的に研究を進めています。
仲間と取得した特許や他部署の技術などを生かし革新的な製品を生み出したい
東京計器に限らず、技術的な会社は、シーズ(Seeds)、つまり自社の技術やノウハウを元にした製品開発を優先的に行うことがままありますが、それがお客様のニーズ(Needs)に合致した製品であるかという視点も欠かすことができません。 東京計器の製品がどのように使われているのか、実際にお客様の船に乗せていただき、操船の状況を見学、聞き取りを行うという調査、情報収集も行っています。 例えば、乗組員さんたちは、航海機器に頼るだけではなく、双眼鏡を使った目視をかなり重要視していることが実感できました。航海機器を作る側としては、機器の性能を高めるのと同時に、実際の業務とシームレスにつながる操作性が重要であると気づくことができました。 これからは、仲間達と共に取得した危険箇所表示に関する特許を搭載した新製品開発、さらには、社内の各部署の技術を応用・連携したまったく新しい製品を生み出していきたいと思っています。
子どもを保育園へ送る
出社 メールチェック Webでの情報収集・打ち合わせの調整
会議用資料の作成 特に社外との会議の場合、事前準備に多くの時間を割く
ランチ
協力会社とweb会議で打ち合わせ 開発中のアルゴリズムの検討
退社 保育園に子どもを迎えに
業務開始 メールチェック Webでの情報収集
近所のカフェでランチ
開発中のアルゴリズムの検討
web会議でプロジェクトメンバーと打ち合わせ
業務終了 保育園のお迎え担当ではない時は夕食作り