多角化と成長路線への推進 1971~1990
多角化と成長路線への推進 1971~1990
多角化と成長路線を推進するなか、日本経済を低迷させた2度のオイルショックを乗り切り、当社は、既存事業や製品の見直し、新製品の開発投入、生産機能の充実など、快適な社会づくりに邁進していきます。
1971~1990年当時の製品
【PC】マップ用モーダル
【PC】1971~1990年当時の製品 マップ
【SP】1971~1990年当時の製品 マップ
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都市の過密化により地中空間の利活用が進む中、ジャイロ技術を応用したトンネルジャイロを開発。長距離やカーブといったトンネル工事の自動化や合理化に貢献しています。
現在では、センサ部を光ファイバージャイロに置き換えたことで、小型化、高精度化を実現しています。
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アンテナ自動指向装置は、飛行中の報道ヘリコプタが旋回など大きく姿勢変化しても、アンテナ制御によって常に最適な中計回線を維持するシステムです。不安定なヘリの上からでも鮮明な映像を生中継したいというテレビ局からの要請に応え、当社の代名詞ともいえるジャイロ応用技術により、製品化に成功。以来、事故や災害、スポーツ番組などの放送に貢献しています。
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相手戦闘機などから照射されるレーダー波をキャッチし、コクピットのモニタ上にその方向、距離、機種などの情報を表示してパイロットに警報を与えるシステムです。当社が独自開発した極めて信頼性の高いシステムであり、ここで培われたマイクロ波応用技術の蓄積は、高度化する情報通信技術のニーズ対応にも活かされています。
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高精度のジャイロコンパスと加速度計を基本に構成された慣性航法装置は、高度な慣性航法計算によって、自艦の位置や速度を超高精度に計測します。
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1980年、60年以上に亘る技術を基に、前例のない独自の懸吊線(けんちょうせん)フロート方式を採用した、超小型かつ高精度のTG-5000型ジャイロコンパスを開発。世界中の船舶に装備され、海外9か国で特許を取得したほか、昭和58年度全国発明表彰において内閣総理大臣賞を受賞しました。
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昭和50年代後半、建設業のみならず農業や林業などでも、油圧ショベルのニーズが高まり、この内接歯車型低速高トルクモータは、建設機械や農業機械、漁労機械、射出成形機などの分野で、その性能を高く評価されました。
1971~1990年当時の製品 下部、社会課題解決企業として 1991~現在 上部
コラム:(株)トキメックへ社名変更
1990年9月1日、蒲田本社再開発の完了を機に、新たな再出発を期して、株式会社東京計器から株式会社トキメックへ社名変更しました。本社ビルの施工も完了し、旧来の企業体質を改革し、新たな企業として生まれ変わるために、9月1日をもって社名変更に踏み切りました。
TOKIMECという名前は「東京計器」や「ときめく」など、様々な意味合いを込めた言葉となっており、3000通近い社内公募の中より選ばれました。
その後時代の変化などもあり、2008年には再度「東京計器」という社名に変更しましたが、TOKIMECのロゴの青を今でも当社のイメージカラーとして記憶されている取引先も多いようです。
社会課題解決企業として 1991~現在
創業から125年の歳月が流れた現在、当社の製品は日常生活の中で目立つ存在ではありませんが、陸・海・空と幅広い事業分野で、人々の暮らしの安全を支えています。これからも社会課題を解決するとともに持続可能な社会の実現に向き合ってまいります。
1991~現在にかけての製品
【PC】1991~現在にかけての製品 マップ
【SP】1991~現在にかけての製品 マップ
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GNSS(GPS)による車両位置の把握と、制御技術の応用によるハンドルの自動操舵により、トラクターの運転作業の負荷を軽減。熟練を必要としない精度の高い農作業の実現により、スマート農業を支えています。
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地球温暖化に伴う豪雨災害時の多発によって河川の氾濫被害が深刻化するなか、河川の水位情報をいち早く知らせることで、水害時に人命を守ることに貢献しています。
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工場やビル、ミュージアムや立体駐車場など、火災時に水を使った消火ができない施設向けのガス系消火設備を手がけ、人命や財産を火災から守っています。
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純国産のH-IIロケットに採用された姿勢制御用の油圧ポンプ。当社は航空機用油圧ポンプの国内トップメーカーとして、このロケット開発に参画。搭載された油圧ポンプは、振動や衝撃、激しい温度差など過酷な環境下で高い性能と信頼性を発揮しました。
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東京湾や瀬戸内海など多数の船舶が行き交う海域では、海難事故を未然防止するための管制活動が必要となります。全国7箇所の港湾に設置された海上交通センターの管制業務には、船舶通航業務システムが活躍しています。
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最先端の自動操舵技術を通じて航海の安全と安心を支えています。ジャイロコンパス、オートパイロットのトップ企業として無人運航船開発プロジェクトにも参画しています。
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高所作業用のブームをスピーディかつ滑らかに制御可能にするコムニカ弁は、高所作業者の安全確保だけでなく、作業対象への接触といった事故を避けながら、限られた時間内での素早く的確な作業に貢献しています。
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水素ステーションに水素を充填するための油圧式水素圧縮装置システムを手掛け、次世代エネルギーの普及に貢献しています。
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