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船舶交通の安心を設計する 現場と図面のプロフェッショナル
設計開発(海上交通)
S.K. 2017年新卒入社 電気電子システム工学専攻 修了
船舶交通の安全に寄与するAIS陸上局装置 設計開発から現地での試験調整までを担当
入社1年目に配属された部署で基本技術を習得後、海上交通事業の出張支援を経験したことがきっかけで、3年目に今の部署へ異動となりました。その後、AIS陸上局装置関連機器やVHF無線機器関連のシステム設計を担当しています。 AISとは船舶交通を安全かつ効率的に行うために欠かせない海上交通システムであり、主な顧客は海上保安庁です。業務の特性上、結線図、回路図、簡単な機械図面やマイコンのコード類に至るまで様々な図面を書きますし、製品が運用される現地での試験調整やサービス技術職的な業務も担当しています。担当する製品にもよりますが、客先での打ち合わせや設置される箇所への出張があり、これまで青森から沖縄まで、様々な場所の灯台などで試験調整を担当してきました。
大学の合同説明会で東京計器を知り 理想の仕事ができそうだと感じた
入社の決め手となったのは、製品の設計から製造までの全体に関わることができる点です。面接官が話しやすい方で、自分の挑戦したいことに取り組めそうだという期待感が持てましたし、当時の印象と現状に乖離はなく、基本的にやってみたいと思うことは本人の希望でチャレンジできる環境です。 先輩からのアドバイスで今も大切にしているのは「要件定義を曖昧にしないこと」です。以前、担当した製品において、お客様の要求と出来上がってきた製品に異なる点が発見されたケースがありました。しかし、客先への最終納入まで時間がありません。早急に修正を進め、残業や休日にも生産部門と協力し、最終的には無事納入できました。自らの設計で、その要求が不明確であったり、複数の解釈が成り立つような仕様では混乱が生じ、本来求める製品とは異なる物が作られてしまったり、製品の品質にも影響します。東京計器の製品として販売する以上、品質には責任を負わねばならず、用語の定義やお互いの認識は本当に合っているのかを都度すり合わせ、曖昧なままで業務を進めないよう心がけています。私は本来口下手なタイプだったのですが、今の仕事をするようになってコミュニケーション能力が培われたと実感しています。
担当製品以外のシステム理解も深めて提案力を強化したい
私が担当するAIS陸上局装置は海上の交通管制を担う製品の一構成品に過ぎず、関連する数多くの製品や、AIS陸上局装置の上位システムを十全には理解できていません。もちろん納めている製品はお客様の要望を確認して作成した仕様に基づくものですが、他システムの理解を深められれば、より良い仕様提案などができると考えています。そして東京計器の製品は独自設計ではあるものの、公の規格に準拠した製品を設計、製造しています。これらの国内外の規格の動静を把握して、新しい技術を取り入れてゆくこともメーカー技術者としては必要だと感じています。 2023年度からは、次世代AISの基礎研究を進め、2024年度中に実機の客先納入を見込んでいます。次世代AISは高額な通信装置なのですが、実際に触ってみないと分からない部分が大きく、検証にも実機が必要です。将来への投資をし、試行錯誤を繰り返しながら、メーカーとしての知見を深めて最新技術や次世代システムの提案をお客様に実施できるのも、東京計器の強みだと感じていますし、その業務に直接的に携わる事が出来るのは技術者として魅力的なことだと思っています。
フレックスのため遅めに出社
始業、メール確認後に図面や書類作成を開始
昼食
引き続き図面や書類の作成
実機を使用しての動作確認
実機で確認できた動きなどの情報を関係会社と共有する
退社
製品の現地試験調整現場に到着、会社に連絡する
お客様に本日の作業予定を共有し作業開始
現地周辺で昼食
作業再開
同日の作業内容の抜け漏れの確認とお客様への報告
お客様、会社に連絡し現地から移動