先駆者として社会課題の解決に挑戦する
東京計器は1896年、我が国初の計器工場として船舶の航海計器の開発に着手したのが始まりです。先端技術は海外から輸入するしかなかった時代に精密機器の国産化に取り組み、日本の近代化の一翼を担ってまいりました。「我が国初」の事業も多数あり、各事業領域でニッチトップを誇る商品も生まれています。また、職場環境の整備や従業員の福利厚生にも、我が国初として取り組んできた歴史があります。
創業から一貫しているのは、常に新しいものの開発に挑戦し、社会の期待に応えるという姿勢です。SDGsやサステナビリティという言葉が生まれる遥か以前から、当社グループは安全・安心な社会づくりを使命に事業を進めてまいりました。当社グループの製品は日常生活の中で目に触れにくい存在ではありますが、交通、エネルギー、農業、防災など多くの場所で重要な役割を果たし、暮らしの安全を支えています。
「人びとの安心と安全を担保するための社会課題の解決」と「地球環境保護への貢献」を通して持続的な成長を続け、社会に求められる企業であり続けたい。そのような決意のもと、当社グループでは2021年6月に「東京計器ビジョン2030」を策定し、現在、新たな成長ドライバーである5つの事業領域の強化や既存事業の深化に取り組んでおります。このビジョンを柱に、更なる挑戦を重ね、成長を目指してまいります。「先駆者として社会課題の解決に挑戦する」、それが東京計器のDNAです。
当社は2022年4月、東証プライム市場に移行しました。これに相応しいガバナンス水準を備え、企業価値の継続的な向上を使命としてまいります。ステークホルダーの皆さま方におかれましては、引き続き、より一層のご支援とご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2022年6月
代表取締役社長執行役員
