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Views No.123【簡易版】 新型超音波レール探傷車、JR北海道で本格稼働開始

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超音波レール探傷車

2016年10月、東京計器レールテクノ株式会社の最新型となる超音波レール探傷車が北海道旅客鉄道株式会社殿(以下、JR北海道)に納入されました。
超音波レール探傷車とは、肉眼では見ることのできないレール内部に発生した傷を超音波によって走行しながら検出できる保線車両のことです。
レールの内部欠陥だけでなく、画像処理技術によってレール表面の断面摩耗や波状摩耗の測定も行えるなど、保線設備のエースとも言うべき存在となっています。東京計器レールテクノは国内唯一の超音波レール探傷車メーカーであり、1965年に東海道新幹線用として納入した1号機から数え、累計27両の探傷車をJR各社および民間鉄道会社にお届けしてきました。
最新鋭となる超音波レール探傷車の一端をここにご紹介させていただきます。

超音波レール探傷車内部

このたびJR北海道に納入された新型超音波レール探傷車は、2016年3月に開業した北海道新幹線と同じカラーリングが施されています。「常磐グリーン」と「飛雲ホワイト」をベースに、北海道の初夏を彩るライラック、ルピナス、ラベンダーをイメージした「彩香パープル」の鮮やかなトライカラーは、このまま営業車両として走っていてもおかしくないスタイリッシュさが特徴です。
その全長は17mあり、堂々とした迫力に満ちています。タラップを登って車両内部に乗り込むとそこは運転室。一般の鉄道車両と同様な操縦装置が目に飛び込んできますが、保線作業時に用いるモニタが装備されており、これが探傷車であることを静かに主張しています。

超音波レール探傷車内部

そして運転席の後部にあるのが検測室です。ここは保線業務に従事するプロフェッショナルの仕事場であり、探傷システムや診断装置の本体、統合的なオペレーションを行う操作卓が整然と並んでいます。その昔は自動記録装置のチャート紙に記される探傷波形に保線マンが目を凝らし、欠陥箇所をペンでチェックするという作業が行われていましたが、現在はコンピュータが自動判定し、探傷データに応じて結果を5段階に評価します。省力化はもちろんのこと、ヒューマンファクタを極力排除して客観的なデータを把握することで精度を高めた結果です。
探傷結果と断面摩耗、波状摩耗などのデータは作業終了後に車上PCに集約され、保線基地にて詳細な解析が行われます。この結果をもとにしてレールの交換や研削など必要に応じてさらなる保線作業が展開されるのです。また、蓄積されたデータは、レールの経年変化を時系列で分析したり保線・修理計画の策定などにも役立てられています。
正確無比な運行ダイヤと極めて高い安全性。日本の鉄道が世界トップクラスと称賛される理由がここにあります。もちろん、その背景には鉄道を支える方々の絶えざる努力と研鑽があるのは言うまでもありません。レールのメンテナンスを行う保線業務は安心で快適な乗り心地を確保するために不可欠な作業であり、鉄道各社では新しい技術を導入することによって保線品質の高度化を図ると同時に自動化による効率化を推進しています。

Views No.123 PDF版(約10.7MB)

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