東京計器株式会社(代表取締役 社⾧執行役員:安藤毅 以下東京計器)と株式会社オーバル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:谷本淳 以下オーバル)は、このたび、新製品「液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1」を共同開発し、販売することとなりましたのでお知らせいたします。
開発の背景
工場やプラント、ビルや商業施設等において、「脱炭素化」や「省エネルギー化」に関連する幅広い取り組みが推進されています。それに伴い、資源の効率的な活用のために計測器を用いた「エネルギーの見える化」のニーズが増えています。しかし、配管工事や電気工事、配線工事などの設置コストが高く、導入が難しいというお客様の声がありました。
この課題に対し1964年に世界で初めて超音波流量計を開発したパイオニアである東京計器と、1949年の創業から流体計測機器の専業メーカーとして流体計測技術を培ってきたオーバルの2社により、完全工事不要の流量計「液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1」を共同開発し、リリースいたしました。
製品特長 ―お客様の声を反映した4つの「不要」―
① 配管工事不要、さらに1機種で25~100Aまでの8口径を計測可能
配管の外側に取り付けて流量を測定するため、工事や稼働設備の停止が不要で配管工事費を大幅に節減できます。さらに、一般的に一体型のクランプオン形超音波流量計では1機種1~2口径に対応していますが、UC-1はセンサ位置スライド機構により、1機種で25~100Aの8口径に対応可能(アタッチメント不要)です。
② 電気工事不要、内蔵電池で10年間稼働
内蔵電池により約 10 年間稼働するため、外部からの電源供給が不要です。電源設備がない場所でも電気工事費用をかけずに手早く流量計測を開始できます。
③ 取付工具不要
固定金具やグリスが不要のため、UC-1と付属の取り付けバンドのみで誰でも簡単に取り付けることができます。樹脂バンドのため怪我の心配もありません。一般的な金属バンドでも対応可能です。
④ 配線工事不要
機械式のフローモニターのように本体取り付けのみで計測ができるため、配線工事が不要です。 流量計本体のキースイッチで簡単に設定ができ、本体画面で計測状況の確認が可能です。
販売概要
製品名 |
液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1 |
受注開始日 |
2024年10月1日 |
販売目標※ |
650台(2024年度) |
※東京計器、オーバル両社合わせた数値
東京計器について
国内初の計器メーカーとして1896年に創業。現在は民間・官公庁両方の事業で、船舶港湾、産業機械、建設機械、上下水道、防衛、鉄道などの幅広い社会インフラを支えるBtoB企業。
1964年に世界で初めて超音波流量計を実用化し、国内上下水道におけるシェアは6割を超える。防衛事業にて培われた高度なマイクロ波技術による電波レベル計など、多様な設置環境に対応する高精度な計器を多数製造。
ウェブサイト:
https://www.tokyokeiki.jp/
オーバルについて
1949年創業の流体計測機器メーカーの専業最大手。流体(石油・水・気体・蒸気など)を測る流量計などの「センサ事業」、計測制御装置の「システム事業」、メンテナンスや校正を担う「サービス事業」の3事業を展開。
産業のマザーツールと言われる流量計は、水素計測にも用途が広がっており、自動車、発電をはじめとした、わが国の水素社会実現の一翼を担う取り組みを進めており、「アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニー」を目指している。
ウェブサイト:
https://www.oval.co.jp