東京計器株式会社(東京都大田区、代表取締役 社長執行役員:安藤毅、以下東京計器)は、株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)が行う民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニー契約をispaceと締結しましたのでお知らせします。
「HAKUTO-R」のランダーとローバー(イメージ)
コンポジットロゴ
契約の背景
宇宙産業は、世界各国で技術革新と商業化が強力に推し進められており、日々発展を続けています。
「HAKUTO-R」とは、ispace社が行う2回の月面探査ミッションを統括するプログラムです。同社は本プログラムにおいて、独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発し、2022年12月に月着陸ミッションの打ち上げを実施、2023年4月に月面着陸に挑戦しました。2024年冬※1には月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。
東京計器は長期ビジョン「東京計器ビジョン2030」の成長ドライバーの1つとして宇宙事業を掲げ、事業拡大を図っております。これまで、衛星組立事業への取り組みや衛星部品の開発企業との協業を進めてきました。今後、ispace社と宇宙用機器の研究開発を協業し、安全な社会の実現に貢献してまいります。
※1 2024年9月時点の想定。
東京計器株式会社 代表取締役 社長執行役員 安藤毅のコメント
「当社製品は社会生活の安全・安心を陰で支える重要なインフラとして、陸・海・空、さまざまな場所で活躍しております。HAKUTO-Rへの参画により、既存事業のみならず宇宙事業においてもさらなる拡大を期待しております。ispace社とともに、宇宙産業の未来を開拓していくことが大変楽しみです。」
株式会社 ispace Founder & CEO 袴田武史氏のコメント
「東京計器のHAKUTO-Rへの参画を歓迎いたします。すでに衛星機器用としての実績も持つ東京計器の優れた開発基盤は、今後の月およびシスルナ経済圏での探査機器に非常に重要な技術になるでしょう。HAKUTO-Rへの参画がきっかけとなり、宇宙や月で活用できる技術開発・事業開発に向けてさらなる一歩を踏み出し、さらにそこで培われた経験や技術は地球上への還元にも繋がるものと期待しています。」
東京計器について
東京計器は、国内初の計器メーカーとして明治時代に創業し、現在は、民間・官公庁両方の事業で社会インフラを支えているBtoBの企業です。幅広い事業分野を有しており、船舶港湾、産業機械、建設機械、上下水道、防衛、鉄道などの安全安心に貢献する製品を提供しています。
2030年に向けた長期ビジョン「東京計器ビジョン2030」にて宇宙事業を成長ドライバーの一つとして掲げ、航空・宇宙関連向けマイクロ波応用機器メーカーとしての実績を基に、安全な社会の実現に貢献していきます。
ispaceについて
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続く2024年冬[※2024年9月時点]にミッション2の打ち上げを行う予定。